介護職員の退職理由は”制度”にあった

職員が活き活きと働ける職場作り、地域No.1職員事業所になるための制度作りについて、日々の活動をつづっております。

非常勤職員や契約職員を正規職員に転換して助成金をもらおう

次に、キャリアアップ助成金のご説明を致します。

キャリアアップ助成金にもいろいろなコースがありますが、1番代表的なものは、正社員等転換コースと人材育成コースです。

 

正社員等転換コースというのは、いわゆる非正規労働者、有期契約者や契約社員やパートタイマー、派遣労働者といった方々を正規雇用する事によって、1人当たり50万円貰えるものです。

ただし、平成28年4月以降は40万円になる予定です。

 

また、人材育成コースというのは、そういった非正規の方々に、20時間以上の職業訓練をしてもらう事によって、1人当たり10万円を上限として貰えるものです。

この職業訓練はoff-jtが条件となります。

10万円というのは、20時間以上100時間未満の人材育成コースの事をいいます。

100時間以上200時間未満の場合は、一人当たり20万円が上限となります。

 

まず、正社員等転換コースについて説明したいと思います。

正社員等転換コースにもいくつかのメニューがありますが、最もポピュラーでかつ金額も高い、有期雇用労働者から正社員に転換する場合をご説明いたします。

 

対象となる労働者は、通算して6か月以上働いている人です。

また、3年以内に一度雇った事がある人は、当然対象にはなりません。

 

手続きの流れとしては、まず、キャリアアップ計画というものを出します。

これは、実際に正社員に転換する1か月以上前に提出する必要があります。

この計画に、仮に、人材育成コースも予定されておられるのであれば、正社員等転換コースと人材育成コースを選択して届出ることとなります。

 

問題ないようでしたら、後日、この計画が認定された通知が来ます。

計画が認定されたら、次に、就業規則にこの制度を導入するための変更を致します。

 

この制度変更には、どの様な場合に正規にするのか、時期や要件、試験内容等を規定し、労働基準監督署へ変更の届出をします。

その後、正社員へ転換します。

その際、正社員としての労働契約書の取り交わしや労働条件通知書の交付をおこなう必要がございます。

最後に、正社員になって6か月以上経った時点で、支給申請をするという流れになります。

介護事業所の場合は、やはり非正規労働者、いわゆる非常勤職員が大変多いので、こういった方々を正規雇用、常勤職員化するというのは、非常にモチベーション的には高くなるのではないでしょうか?

会社としましても、お金をもらって非常勤職員を常勤化するという事が出来ますので、非常に有効だと思います。