目標管理制度を導入しよう!
人事評価制度の導入方法ですが、まず最初は、目標管理制度の解説です。
目標管理制度とは何でしょうか?
目標を管理するものではありません。
ノルマを課すことでもありません。
組織の目標について、上司と部下が正しい認識をしたうえで、確実に目標を達せいするために、日頃から PLAN⇒DO⇒SEEをしっかり回していくことです。
かつ、セルフマネジメント型の人材を育成していくことです。
では、セルフマネジメント型人材とは何なんでしょうか?
一定の方針を与えただけで、自分で考えて行動できる人のことをいいます。
このような人材になってもらうことを目的として制度のことです。
やり方は特に難しいことはありません。
前回も書きましたとおり、会社目標→部門目標→個人目標の流れで、会社目標を達成するために各個人が何を、いつまでに、どのくらいの水準を達成するのかを実践するものです。
難しいと感じるポイントは下記の2つではないでしょうか。
1つ目は、目標を設定することが難しいと感じること。
2つ目は、面談で的確な指摘と指導ができるか不安なこと。
では、1つ目の問題について、
目標を設定するには、基本である4つの要素盛り込んだ目標をたてることが重要です。
- 指標 - 何を
- 水準 - どれだけ
- 手段 - どのように
- 期限 - いつまでに
多くの場合、2.の水準 - どれだけ が抜けていることが多いので、正しく指摘、指導ができなくて、使えないと言われる理由となっております。
では、問題です。
このような目標設定はどうでしょうか?
目標達成度を評価する立場にたって考えてみて下さい。
<Q1営業:目標、月100社訪問>
<Q2事務:目標、受発注管理システムを今期中に完成>
<Q3現場:目標、作業標準・作業要領書の作成>
<Q4現場:目標、クレーム防止対策の立案>
答え、
Q1に対しては、本来の目標である売り上げ拡大に貢献しない可能性があります。
なぜならば、訪問するという、手段、期限のみ設定のためです。
Q2に対しては、本来のルーティン業務がおろそかになる可能性があります。
なぜならば、システム完成という、指標、期限のみ設定のためです。
Q3に対しては、本来の目標である作業効率の向上に寄与しない可能性があります。
なぜならば、要領書の作成という、指標、手段、期限のみ設定のためです。
Q4に対しては、本来の目標であるクレーム防止に寄与しない可能性があるため。
なぜならば、立案という、指標、手段、期限のみ設定のためです。
いずれにしても、上記の4つの要素を盛り込むことで、きちんと評価できる目標となります。
上記の4つの例題に対して、どのような設定だったらよいのか、ご自分で考えてみて下さい。