介護職員の退職理由は”制度”にあった

職員が活き活きと働ける職場作り、地域No.1職員事業所になるための制度作りについて、日々の活動をつづっております。

長期休業者への対応について

例えば、育児休業をされて、その方がいついつから休みますという事になったら、ハローワークや有料職業紹介で人材を募集しないといけないですね。

育児休業に限った話しではなく、傷病で長期入院された場合も想定されます。

ここでは、話しをわかりやすくするために、育児休業を例にして説明いたします。

 

仮に子供が1歳になったら戻って来ますという事であれば、1年後には戻って来ますので、当然有期契約で募集しなければなりません。

 

皆さんご存じの通り、昨今は人手不足です。

一般的な時給で有期契約という条件だと、1か月以上経っても全く音沙汰がないということはよくあります。

その場合、どうしましょうという事になります。

賃金を高くすれば可能かもしれませんが、もちろん、簡単にできる話しではありません。

そうであるならば、無期契約で募集しなければならなくなります。

でも、その方が復職されたら、どうしましょうか。

 

育児休業規程の話しになりますが、育児休業から復帰する場合は、原則として前と同じ部署に復帰させますが、業務上やむを得ない場合は、他の部署に復帰させる事もありますという内容の条文が普通です。

従って、本人に「無期契約で職員さんを募集します。職員さんが来てくれて、1年後にあなたが復帰された場合に、二人分の業務量が無い場合、もしかしたら、違う部署での復職もあり得ますよ。ご了承下さい。」と念を押して募集をする事になります。

 

事業所としては、そうはならないように最大限の努力はする、と伝えることは必要です。

経験上、伝え方の違いで相手が受け取る感情は大きく違ってくることは頻繁にあります。

どのように話しをするのか、どのような論理構成で話しをするのか、想定される質問に対してどのように答えるのかは、労務管理上必須のスキルです。

 

いずれにしても、人に優しい、しかし仕事には厳しき職場でありたいものです。