採用試験は5回!
ある会社のお話しです。
その会社は、採用試験が5回もあります。
大企業ではありません、従業員数10人くらいの中小企業です。
1回目は面談および筆記試験、2回目は適正検査、3回目は営業崎への実地指導、4回目は事務の実地試験、5回目は再度の面談 で採用です。
なぜ5回も行うのでしょうか?
通常の採用面接は2回くらいが多いのではないでしょうか。
最初から5回もおこなってきた訳ではなく、何年もかけてこのようなスタイルになったとのことです。
理由は3つ、会社の理念を共有できない事態をなくしたいためと、すぐに辞めてしまった場合、その方の職歴に申し訳ない、そして採用にかけたコストと退職までの短期間に支払った給与が無駄になるからです。
最初の面接段階で、自社の経営理念を2時間お話しされるそうです。
2時間も話しができるだけでもすごいことです。
それだけ、深く深く、自社の存在意義を日頃から考えているからできることです。
その理念に共有した人だけが、2次面接を希望されます。
しかし、過去には、それでも、入社後、理念を理解できず居づらくなって短期間で退職する事態が後を絶たなかったそうです。
それ程、想いを人に伝えることは難しいのですね。
相当のコストと時間をかけて採用した社員を大時にそして、短期間で一人前に育てようとの意識は当然高くなります。
しかも、5回もの試験を抜けてきた人は、お客様に対する意識や働きやすい職場環境への意識は相当高いものがあります。
従って、お客様からの評判も高くなり、業績も良くなります。
また、従業員募集の際、先輩社員からのお話し等で、会社に興味をもってくれる人が多くなり、今では、採用募集に困ることは少なくなったとのことです。
いかがでしょうか、経営理念と職員採用はとても関連した内容です。
全ては、経営理念を共有することから派生する効果的な制度を、話し合いながら作り、確実に実行していくことに尽きると思います。