介護職員の退職理由は”制度”にあった

職員が活き活きと働ける職場作り、地域No.1職員事業所になるための制度作りについて、日々の活動をつづっております。

職員さんのプライバシー状況を把握することの必要性

 一般的に、職員さんのプライバシー状況を把握することは、個人情報の関係で良くないと言われていますよね。

でも、人で不足が激しい介護事業所にとって、そんな事を言っていられる状況なのでしょうか。

 

今後、日本の15歳~64歳の人口は、2020年には約400万人、2030年には約1,000万人減っていくと言われております。

非常に残念ではありますが、人口推移ほど、予測が外れる確率は低いです。

400万人は名古屋市が2つ近く消滅するレベル、1,000万人は東京23区+100万人が消滅するインパクトです。

 

これから切実に問題になると思われるのが介護離職の問題です。

職員の家族構成や状況を把握しておかないと、いつ家族の介護で退社をしたいと言われるかもしれないのです。

介護職員が介護離職するとは、皮肉にも聞こえますが、業種に関係なく、起こり得る問題です。

出産や育児で今までどおり働けなくなることも考えられますが、こちらは、比較的に、事前に把握できますね、しかし、家族の介護に関する問題は、なかなか把握しきれていないのが現状ではないでしょうか。

しかも、介護は育児とは違い、先が読めない、いつ終わるかわからないという特性もあります。

 

問題解決としては、普段から仕事以外の事を聞ける社風を作っておく事が必要です。

 

このブログは職員さんの定着を主旨としたものです。

 

仕事以外の事も普段から聞ける社風にするにはどうのようにしたらよいのでしょうか。

そのような制度を導入することです。

制度というと、きちんとした規程を作成し、相当な時間を使って分析し、失敗のないように緻密に作り上げる、というイメージを持たれるかもしれませんが、そんな大掛かりなものでなくても全然結構です。

 

たとえば、毎日朝礼で、持ち回りで、近況報告を30秒してもらうということを新たに始めても“制度導入”です。

また、毎日、どんなことでもよいので、同僚に感謝を記載したカードを発行する、など、考えれば小さい制度導入で、大きな効果が得られるものはたくさんあります。

大事なことは、まずは始めることです。

そして、こまめに改善していくことです。

続けることで徐々に変わっていくことを信じることです。