経営理念を作ろう
経営理念は会社の道しるべ、または羅針盤と言われております。
道しるべや羅針盤がないと、道に迷ったり、海で漂流してしまいます。
しっかりとした理念があれば、判断が難しい場合、納得できる決断をすることができます。
では、経理理念はどのように作ったらよいでしょうか。
経営理念は、我が社がこの社会に存在する意義です。
あまり特色がないと思っておられるかもしれませんが、この地域で営業している(できている)ということは、社会的に意義があるからです。
そうでなければ、とっくになくなっていますから。
会社を作った動機(事業所を開設した動機)を振り返り、現在のお客様がなぜ我が社に来てくれているのかを深く考えれば、いつか答えがでます。
次は、ビジョンです。
数年後にはどのような事業所になっていたいのか、職員が読んで、ワクワクするようなものがいいですよね。
そして目標です。
そのビジョンを達成することで得られる売上や利益額、職員数などです。
次に方針または戦略です。
自社の個性をどのように発揮して、目標を達成させるのかをということです。
例えば、どのような分野をもっと拡大していくのか、どのような利用者を重点的に受けれていくのか、保険外サービスであれば、どのように売上をあげていくのか、などです。
方針または戦略ができたら、個別な計画をたてます。
方針または戦略を達成するために、人材はどうするのか、教育はどのようにどのくらいおこなうのか、なんの設備が必要なのか、売上拡大であれば営業はどのように行うのか、などです。
個別な計画ができたら、アクションプランを作成します。
計画を達成するために、誰が、いつ、どのように行動するのかの項目と時期を設定します。
そして、定期的に進捗状況を把握し、修正を加えながらPDCAを回していきます。
最後に、最初にたてた売上や利益目標の裏付けとなる財務諸表を作成します。
この場合、まず、必要な経費をまず正確に見積もってたうえで、目標利益を確保できるための必要売上高を計算するほうがよいです。
経費は多めに、売上は手堅くが基本です。
私の事務所でも毎年作成しておりますが、必要売上高が想像以上に高くなり、最初は頭が白くなります。
でも、なんとか現実的な数字がでるよう、頭をひねっております。
そして、私の事務所では、毎年、経営理念、ビジョン、方針や戦略、計画、アクションプランを職員に説明しております。
経営理念は必要です。
このことは、恐らくどの社長様も異議はないと思います。
でも、浸透させることは難しいですね。
何年もかけて、めげずに続けているしかないと思っております。