介護職員の退職理由は”制度”にあった

職員が活き活きと働ける職場作り、地域No.1職員事業所になるための制度作りについて、日々の活動をつづっております。

介護事業所の賞与を考える

介護事業所の皆様は、賞与をどのように計算されていますでしょうか?

私の経験上、賞与をどのように計算するかと悩まれている事業所様がたくさんおみえになる気が致します。

賞与についての考え方についてお話しさせて頂きたいと思います。

 

まず、何を決めなければならないかというと、賞与の原資をどうするかという事です。

基本的に、就業規則によって、賞与の計算対象期間というものが決められております。

過去6か月間というのが一般的ではないでしょうか。

その6か月間においての会社の業績に応じて賞与を皆さんに分配する、というものが本来の主旨です。

 

そのように考えた場合、賞与の原資というのは、過去6ヶ月間の会社の業績に応じて計算をする事になります。

その計算方法というのは色々あって、その会社ごとに決めて頂ければ良いのですが、多くのパターンとしましては、営業利益の○%とか、目標とする労働分配率の○%といった指標を決めている所が多いと思います。

 

次に、その原資をどの様に各個人に分配するのかという事になります。

常勤さんに関しては、職務改善加算Ⅰを採られている所に関しては、役割等級表においてキャリアパスが定められておりますので、各職員が何等級に位置付けられているのかというものが既に明確になっている事と思われます。

 

その前提条件で、次に、評価シートに基づいて評価をします。

一般的には、S  A  B  C  Dのランクに区分けすることとなります。

その前に、各等級のS A B C Dで獲得ポイントという表を作っておきます。例えば、1等級のS評価は50点、A評価は40点、2等級のS評価は80点、A評価は70点といったような物です。

縦軸がS  A  B  C  Dのランク、横軸が各等級といった表となります。

 

そして、各個人の評価シートで評価したものを、何等級のどの評価なのかというところに当てはめて、各個人が獲得した総ポイント数を足します。

そのポイントを賞与の原資を割って、1ポイント当たりの単価を出します。

そのポイント単価×各個人が獲得したポイントが、その人の賞与の支払い額となります。システマチックに行おうとすると、このような方法になります。

 

ただ、今までこのような事をされていない事業所においては、いきなりこのような事をすると、結構なトラブルになる可能性があります。

 

続きは次回お話しいたします。